2016年マンション管理とコミュニティについての調査(リクルート住まいカンパニー)

マンションの資産価値は保ちたいのに、自分は理事になりたくない居住者たち

分譲マンションの管理やコミュニティの実態をつかむために、首都圏の分譲マンション居住者を対象とした調査を株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都中央区 代表取締役社長:野口孝広)が初めて行いました。

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居住者同士の交流がいざという時の助けになる

1ほぼ全員が「マンションを適切に管理・修繕し、資産価値を守りたい」

◇ 「今のマンションを適切に管理・修繕して、資産価値を保ちたい」と考える割合(思う・計)は、どの属性 でも9割を超えている。

◇ 「とてもそう思う」の割合が全体と比べて高いのは、世帯主が50歳以上、総階数30階以上や購入価格5000 万円以上の物件に居住する人である。

2管理組合の総会参加率は46%、総戸数300戸以上や総階数30階以上の物件に居住する人では3割を下回る

◇ 管理組合の総会への参加率(参加・計の割合)は、世帯主が60歳以上、総戸数100戸未満の物件に居住する 人で5割を超え、全体と比べて高くなっている。

◇ 一方、総戸数300戸以上や総階数30階以上の物件に居住する人では、この割合が3割を下回る

3「組合の理事になってもいい」と考える人は34%

◇ 「管理組合の理事や、専門委員会の委員になってもいい」と考える割合(あてはまる・計)は、世帯主が60歳以上、総戸数100戸未満、購入価格6000万円以上の物件に居住する人などで4割となっており、全体と比べて高い。

◇ 一方、家族構成が本人のみの人、総戸数300戸以上や総階数20階以上の物件に居住する人では、この割合が3割を下回る。

4マンション内で、挨拶をする相手がいる人(91%)は多いが、立ち話をしたり(43%)、頼みごとができる相手がいる人(23%)は少ない

◇ 今のマンションの居住者との関係を尋ねたところ、「マンション内ですれ違う際に、挨拶をする人がたくさんいる」人が半数を占め、「何人かいる」を合わせると、9割は挨拶をする相手がいることになる。

◇ 対して、「顔を合わせると立ち話をする人がいる」人(いる・計の割合)は4割、「頼みごとができる人がいる」人は2割にとどまる。

5居住者のマナーはよく(74%)、互いのプライバシーも尊重していると思うが(79%)、いざという時に助けあえると思う人は40%にとどまる

◇ 今のマンションの居住者について尋ねたところ、「今のマンションの居住者は、マナーがいい」「今のマンションの居住者は、お互いのプライバシーを尊重している」と感じている人(思う・計の割合)が、7~8割にのぼる。

◇ 対して、「今のマンションの居住者とは、いざという時に助けあえる」と感じている人は4割にとどまり、「そう思わない・計」「わからない」と感じる人の方が多く、6割となっている。

6課題に対し迅速に意思決定をする理事会は多いが(64%)、リーダーシップが感じられる(40%)、組合の運営を企業経営の視点で行う(27%)理事会は少ない

◇ 管理組合の理事会について尋ねたところ、「さまざまな課題に対して、迅速に意思決定している」と感じている人が多く、「とてもそう思う」「ややそう思う」を合わせると、6割を超える。

◇ 対して、「理事会にリーダーシップを感じる」人(思う・計の割合)は4割、「管理組合の運営を、企業経営の視点で行っている」と思う人は3割を下回り、「そう思わない・計」「わからない」と感じる人の方が多くなっている。

7業務を確実にこなす管理会社は多いが(80%)、非常時に頼りになる (49%)、居住者の交流を積極的に支援する(36%)管理会社は少ない

◇ 今の管理会社に対して、ほぼ8割が「大手である」「経営が安定している」「マンション管理や修繕のノウハウを多く持っている」 「業務を確実にこなしている」と感じている。

◇ 対して、「緊急時や非常時に頼りになる」「日常の修繕についての提案が的確である」「理事長や理事へのサポートが充実している」などと思う人はほぼ半数にとどまり、「居住者のニーズをよく考えてさまざまなサービスを提案している」「居住者の交流を積極的に支援している」と思う人は4割を下回る。

◇「居住者の交流を積極的に支援している」と回答する割合は、総戸数300戸以上、総階数30階以上、購入価格6000万円以上等の物件に住む人で、全体と比べて高くなっている。

8立ち話や頼みごとができる相手がいる人、リーダーシップや企業経営の視点がある理事会や、居住者交流を支援する管理会社の物件に住む人は、「いざという時に助けあえる」と思う割合が全体に比べて高い

◇ 「今のマンションの居住者とは、いざという時に助けあえる」と思う割合(思う・計)は、どのような属性で高いかを見た。マンション内に立ち話や頼みごとができる相手がいる人、理事会にリーダーシップを感じたり、組合運営を企業経営の視点で行っていると思う人、管理会社が「居住者の交流を積極的に支援している」と思う人で特に高く、6~7割程度である。

◇ 他にも、家族構成が夫婦+子供や入居11~12年目の人、総戸数300戸以上の物件に居住する人でも全体に比べて高く、5割弱である。

◇ 対して、マンション内に挨拶をする相手がいない人、今のマンションが「緑が多く植えられている」「立ち話をしたり座って話せるスペースがある」「居住者が使える共用施設がある」にあてはまらないとする人は、「いざという時に助けあえる」と思う割合(思う・計)が全体に比べて低く、2~3割程度である。

9「いざという時に助けあえる」と思う人は、全体に比べマンションへの愛着が強く、管理会社に対する期待も大きい

◇ 今の暮らしの満足度を尋ねたところ、「今のマンションに愛着を持って長く暮らせると思う」割合が全体では41%。今のマンションの居住者といざという時に助けあえると思う人(思う・計)ではこの割合が5割を超え、全体に比べて高い。

◇ また、管理会社に対する期待を尋ねたところ、全体では「対応が迅速である」(78%)ことへの期待が最も高い。

◇ これを、今のマンションの居住者といざという時に助けあえると思う人(とてもそう思う)で見ると、管理会社に対する期待は全体に比べて全般的に高くなっている。また、ほぼ半数が「管理費が安い」ことを期待しているが、これよりも「居住者のニーズをよく考えてさまざまなサービスを提案」(56%)、「居住者の交流を積極的に支援」(60%)、「理事長や理事へのサポートが充実」(72%)などを期待する人の方が多いことも特徴のひとつである。

【出所:株式会社リクルート 公式HP  詳細記事ページはこちら